生命の叫び


(文字起こし)
これまで畜産産業の実態が一般の人々に知らされることはありませんでした。このビデオは、台湾んで日常的に行われているありのままの事実を伝えるために作られた物です。

人間は動物たちを虐げ殺してきました。骨が折れています。これは畜産動物。経済的価値がなくなるとすぐに捨てられ商品として適当な重さになれば売られます。人はしばしば「豚のような愚か者」と他人をあざけります。しかし豚は大変利口です。

一匹目の子豚を出産した後30分位内に二匹目が出てこない時には、人間が手伝います。まず分娩を促す薬を使い、それでも効果がない場合は手を使って豚の出産を手伝います。消毒した手を膣の中に入れて子豚を引っ張りだすのです。これは、難しい仕事です。

人間は、長い間畜産動物を単なる物として扱い人間の食料のために繁殖飼育し消費してきました。動物たちを私達と同じ命ある存在として考える事はほとんどありませんでした。しかし彼らは苦痛を感じる神経と様々な感情を持っています。呼吸し、遊び、虐待を死を恐れ生きたいと願う意思を持っているのです。私達は、その事を忘れていないでしょうか。

子豚を識別するために耳に印をつけています。数字が母親を示します。乳を吸う時にメス親の乳首を傷つけないように乳歯切断します。メス豚の乳だけでは、子豚に必要な全ての鉄分を与えられないので注射で鉄分を体内に入れます。

伝統的な畜産は、より多くの利益を生むために徐々に大規模で集約的な工場畜産に変わっていきました。工場畜産の全てのプロセスは、最小のコストで最大の利益を生むようにに作られています。ここで動物たちは、人間の食料となるために繁殖され飼育されているのです。

メス豚の妊娠期間は、114日間です。子豚が離乳して4日から7日後にメス豚を再び妊娠させます。

メス豚は、1年に平均2.2回出産します。絶え間なく子豚を産ませ続けるために出産後28日経つを出産と授乳用の檻から出されてすぐに妊娠させられるのです。子豚は通常より4週間も早くに離乳させられ二度と母親に会うことはありません。受胎したメス豚は流産を防ぐために体の動きを極端に制限されます。そのために体の向きも変えられない狭いスペースの中で生涯の大部分を過ごすことになるのです。

檻の設計が悪いために、豚は体を鉄の棒にこすりつけて酷く傷つけてしまいます。メス豚は檻の中に監禁されて自由に運動する事も子供を育てる喜びを味わうこともなく、ただ退屈で落ち着かない苦痛に満ちた一生を終わるのです。

子豚のしっぽは短く切ってしまいます。現代の養豚業において豚は大規模で集約的に飼育されています。このような畜産システムの下ではスペースがきわめて狭くなるためストレスによる豚同士の喧嘩が絶えません。脊髄神経に近いしっぽを短く切っておけば喧嘩をして噛み付かれても大きな傷にならず損失が少なくて済みます。オス豚は、去勢します。これは食肉となった時の肉の臭いを少なくするためです。去勢には生育を促進する効果もあります。

豚は、耳と歯としっぽを切断され更に去勢されます。これら全て消費者の食欲を満たし、農家の所得を増やすという目的のために行われるのです。

離乳かせ成長のプロセス。そして成長のプロセスから太らせるプロセスへと豚は何段階かのプロセスを経て飼育されます。次の段階にいく時には、檻を替わらなければなりません。こうして檻から檻へ強制的に移動させられる事になるのです。他の檻から移動してきた豚が一緒になると噛み付きや喧嘩が起こってお互いを傷つけ合います。その結果豚は苦しみ衰弱し、伝染病などの病気にかかりやすくなるのです。

雄鶏はトサカを切断されます。これは雄鶏同士が喧嘩をする時に傷つく事を防ぎ、又、交尾の時に彼らの視界が遮られないようにするためです。

又、雄鶏は爪も切断されます。そうしないと交尾の時雌鳥が傷つく可能性があるからです。お互いをくちばしで突いて殺したり傷を負わせたりするのを防ぐために雌鳥のくちばしは切断されます。

畜産動物の種類によって飼育の仕方や規模は異なりますが動物の扱い方はよく似ています。豚は、耳と歯としっぽを切断され、鶏は、爪とトサカとくちばしを切断されるのです。切断作業は、農家にとって大規模生産のプロセスの一つに過ぎません。切断されるのが動物の体の一部だと考える人は、ほとんど居ないのです。畜産動物も人間と同様の神経組織を持っており激しい苦痛や苦悩を感じる能力があるという事を人々は忘れてしまいがちです。しかし動物たちは切断よりもはるかに大きな苦痛や虐待を飼育されている間に受ける事になるのです。

雌鳥はオープンスペースよりもカゴの中で飼育する方が農家にとっては経済的です。カゴ飼育した雌鳥の卵はきれいだし、あらゆる意味で望ましいのです。卵の産出量が多いのですから雌鳥の広いスペースを与える必要はありません。

農家が畜産動物を全部一緒に狭い檻に閉じ込めておくのは、スペースが節約できオスとメスが頻繁に接触するので子供が沢山生まれ卵がきれいで、その上餌の消費も少なくて済むといった多くの理由があるからです。

こうした事から動物たちはスペースを与えられず、運動もさせてもらえず、体を回転する事もできず他の仲間の体の上に積み重ねられたりする事になるのです。

ここで卵を生んでいる雌鳥達は食べたり飲んだりするためにカゴから外に頭を伸ばさなければなりません。このため首の周りの羽が全部すりきれてしまいました。又、このような環境では動物の排泄物から発生するアンモニア、メタン、硫黄といったガスの濃度が高くなってしまいがちです。こうしたガスにさらされていると動物たちはすぐに病気になってしまいます。

雌鳥の産卵能力が50%から60%まで落ちると経済的でなくなります。このような時羽を抜けかえらせるために餌や水を与えないようにします。丸々一週間餌を与えず一週間のうち3日間は水も与えません。飢えた状態にすると雌鳥は羽を落とし始めます。それで一ヶ月後に再び正常に卵を生むようになります。その後6ヶ月間は卵を生み続けます。

産卵が減ったら餌や水を与えずに羽を抜けかえらせる。これは産卵を増やす方法として最も一般的に行われている方法です。農家は、経済性を重要視するため最高の生産量を維持できる方法を常に採用しています。

食肉用の鶏は、多くの餌を与えられます。一日中食べては寝、食べては寝の生活をします。もちろん食べれば食べるほど早く成長します。そして早く成長すればするほど早く売る事ができるのです。

産卵用の雌鳥と違い食肉用に飼育される鶏は、自由に食べたり飲んだりできます。しかし鶏達は、一日24時間明るい状態に耐えなければなりません。夜中も薄暗い状態を保つように電球がついたままになっています。これは鶏が昼も夜も食べ続けてより早く成長するためなのです。

ある時鶏が“ガンボロ”という伝染病にかかりました。飼っていた15,000羽のうち600羽が死にました。これは損失としては一番少ない方です。酷い時には数千羽死ぬこともありますからね。

最小限の餌で最大限の体重にしようする飼育方法は動物の体を極端に弱くしてしまいます。密集状態、無制限の餌の消費、運動できない状態。暑さなどによって動物が突然死んでしまうことも珍しくありません。

卵や肉の品質を良くし生産量を増やすために考えられたこれらの飼育方法は畜産動物が生まれつき持っている再生産の力や病気に対する抵抗力だけでなく彼らの自然の性質や尊厳まで奪ってしまいます。

昨日の午後、鶏を集めに行きました。しかし高速道路の渋滞に巻き込まれ数十羽の鶏が暑さのために死にました。鶏は簡単に死んでしまうので素早く作業しなければなりません。

こうした扱いにやっと生き残った動物たちにも短い生涯しか残されていません。人間の経済効率のために食肉用の豚は6ヶ月、鶏は6週間でその短い一生を終えるのです。これは自然の寿命の30分の1にも満たない短さなのです。

豚の群れを集めて動かすために電気棒を使ってショックを与えます。電気ショックの後、豚は、怯えるようになり素早く動いてトラックの中に走っていきます。

中国人は冷凍肉よりも新鮮な肉を好みます。したがって生きている動物を長い時間をかけて農場から市場まで移送する必要があります。そして最後は屠殺場へ運ばれます運ばれる間中豚は大声で怒鳴られ鞭打たれ蹴られます。彼らは飢えと渇きと息苦しさと暑さによる苦痛に耐えなければなりません。多くは屠殺場に着く前に傷つき時には死ぬ事さえあります。

彼らは大変神経質なので酷く怯えます。しかし輸送を生き延びる事ができた動物たちを待っているのは残酷で恐ろしい屠殺という運命なのです。

豚が屠殺されるのは、普通真夜中の12時です。通常は殺される前に電気ショックで気絶させられますが地方では意識がある状態で喉を切り裂かれる事がしばしばあります。

畜産動物は何故このような残酷な方法で屠殺されるのでしょうか。それは消費者が冷凍肉よりも新鮮な肉を好むため、動物を生きたまま地方へ運びそこで屠殺するからです。畜産動物も人間同様生き物です。呼吸し、苦痛を感じ、死に直面した時には恐怖を体験するのです。しかしそれでもなお消費者は冷凍肉よりも新鮮な肉を食べたいと要求します。

魚は水の中でゆったりと泳いでいるのが自然です。しかし人間の新鮮で美味しい味への欲求を満たすために生きようともがいている魚達が腹を引き裂かれバラバラに切断され、皮を剥がれ、鱗を落とされ、頭を切り落とされてしまいます。多くの人は、肉が新鮮で美味しいかどうかだけを問題にし動物たちが生まれてから死ぬまでに耐えなければならない苦しみの大きさにまで思いが及びません。

農業評議会。地方の農林管轄部門、市場管理部門など様々な農業機関の統計資料によれば1992年に台湾で屠殺された動物の数は。豚 6,200,000頭、鶏 184,300,000 羽となっています。この他に非常に多くの動物達が無免許の屠殺場で殺されたり病気や不適切な飼育方法や虐待によって死んでいますが、この数が統計資料い計上される事はありません。

消費者の好みとそれによってもたらされる巨大な利益に比べれば動物の苦しみなどは取るに足りない事として無視されます。しかしあらゆる生き物には、生きる権利があるのだという事を私達は認めなければいけません。命はかけがえのない物です。人間は生き物の中の一つの種に過ぎないのであって他のすべての生き物の支配者ではないのです。私達は、いつになったら人間中心の弱肉強食の世界を終わらせあらゆる生き物が共に生きる世界を築く事ができるのでしょうか。私達はいつになったら動物たちの命を尊重し思いやる事ができるようになるのでしょうか。人間が宇宙の中心でない事を悟り身勝手な振る舞いを正し命の真の価値を見出す時、私達は全ての生き物に対してより公平に接する事ができるのではないでしょうか。